知識のインプット 中1~2年
問題集を選ぶ基準は自分の現状に見合った難易度と、解説がわかり易いものを選びましょう。また参考書と併用して解いていくと独習もはかどります
・ 学力に応じて、基礎問題だけを最初に通しで行います。2週目は身についていない単元は基礎問題を行い、応用~発展とレベルと挙げていきます。
いきなり学力に見合わない難問に当たらせると、苦手意識が生まれて、後々逆効果になることもあるので要注意です。
・ 中学3年の単元は、中学2年までに終わらせるのが望ましい。
・
① 問題集
・ ビルダー(2/5) ・・・1~2年総復習が単元ごとに広く浅く
・ 新中学問題集(3/5) ・・・問題量が多く、難易度の幅もある
・ シリウス21まとめ(3/5) ・・・解説が少なく問題演習中心
・ 中学新演習(4/5) ・・・発展レベルは私立受験に対応している
アウトプットの訓練 中3
・ 中学の単元を学び終わったら、問題集を解いていきます。
・ スタートの時期
過去問は基本的にはインプットが完了していないと始められませんが教科によって
① いつでも始められる教科
② 部分的に早期に始められる教科
③ 比較的早期に取り組みを開始できる教科
④ しっかりとインプットが完了しないと取り組めない教科
~があります。
① いつでも始められる教科
国語 ・・・特に先取り学習を必要としないためいつ始めても構いません。短期間の過去問演習で効果が出にくい教科ですので、入試直前期に国語の過去問に時間を割くのは得策とは言えないでしょう。余裕のある早い時期に始めることをお勧めします。
② 部分的に早期に始められる教科
理科 ・・・理科は英語や数学のように、二つ以上の学習テーマを同時に扱う複合問題や総合問題の少ない教科です。そのため習っていない分野の問題を飛ばして過去問演習を進めることができます。勿論飛ばした問題には印をつけておき、先取り学習をした時点で解きます。
社会 ・・・公民の問題だけ飛ばして、歴史・地理分野の過去問を進めることができます。公民は先取りが終わり次第取り掛かりましょう。
③ 比較的早期に取り組みを開始できる教科
英語 ・・・ただし全く先取り学習をせずに解くのは無謀です。中3の文法のみ(特に現在完了形と関係代名詞)、とても簡単な薄っぺらい問題集を使って浅く勉強したら、過去問を解き始めます。英語は学習内容が浅いため、試験に出てくる単語や問題が全国的に似通っており、基本文法さえ仕込んでおけば英作文や長文読解などは過去問を解きながら力をつけることができます。
④ しっかりとインプットが完了しないと取り組めない教科
数学 ・・・複数のテーマを組み合わせた問題が多く、頻出分野を中三の最後に学習することになっているためすべての内容を学習した後でなければなかなか解けません。
過去問演習から逆算する先取り学習の時期
こういった教科ごとの特徴を考慮すると、スケジュールを検討する際に、どの教科を早めに先取り学習するべきか、あるいはどの教科は直前期でも間に合うかが見えてきます。
総合問題の多い数学、英語はできるだけ早く先取り学習をスタートさせ暗記物の社会と理科の暗記分野は後にまわすと良いでしょう。
問題集は必ず最低3周まわす!!
定期テストで問題集を使うときでも、受験直前期に過去問を解くときでも常に変わらない鉄則は、「問題集は必ず3周以上まわす」ことです。
問題を解く理由はできていることを確認することではなく、できていない箇所を見つけ出してその部分を補強することです。せっかく弱点を見つけ出したのにそれを放置するとしたら、何のために問題集をやったのか分かりません。問題を解くこと自体が目的になってしまっていて、肝心の「弱点補強」という目的が置き去りにされてしまっているのです。問題集の解きっぱなしはもったいない!!
この簡単な習慣をつけるのは至難の業です。タイは,学習の習慣はありましたが、問題集を3周まわすという習慣はなかなかつきませんでした。放っておいてもやらないため、スケジュールに組み込みました。自分の弱点と向き合うのは楽しいものではないでしょう。でも,弱点が一つ見つかれば,できない問題が一つ解けるようになるということなのですから,むしろ喜ばしいことなのです。問題集を2周して,1周目よりも「✖」が減ったら,確実にあなたは成長を遂げているのです。さらに3周すればなおさらです。
受験勉強を始めるときにこの感覚と習慣が身についていると、受験勉強のはかどり具合はまったく違ったものになります。ですから、中1の最初から「ドリルは3周する」ものと肝に銘じ、テスト勉強のたびにすべての問題集について3周するよう心がけましょう。